先月の25日に手術も終わり、11月1日、10日間の入院生活を終えて、無事に退院して戻ってきました。
小さな体での全身麻酔、手術、点滴、栄養チューブ、抗生剤の投与は、
体力の極限まで使ったようで、術後は、嘔吐と下痢に苦しめられた4日間でした。
笑い顔や、声さえも奪ってしまいました。
彼女の求める要求は、「ベットには居たくない、とにかく、歩け。」
朝夜問わずぐったりとしたわが子を6時間、7時間、バギーに乗せたり、抱き上げて
病室の前の50メートルほどの廊下を何百回、何千回、往復して機嫌を収めます。
歩き通しで、3日間は、さすがにこちらも辛かったです。
思わぬところで、足腰が悲鳴をあげます。
その間、主人の面会時間に仮眠をして、夜に備えるといった具合でした。
そして、予定していた、鼻からの栄養チューブ期間は、あまりにも全身状態が悪いので、
急遽、抜く事になりました。
口から食べる事になるわけですが、そうも上手く行きません。
哺乳瓶もこの日を境にして卒業。
大好きなタオルともお別れ。
口の中を保護するためにや誤って異物を入れないために、両腕にはひじを曲げないようにネットをかぶせます。
もちろん、寝ているときもです。
病気は、手術しても治ると聞いています。
しかし、なぜ、このような手術を受けないといけないのか…。
それは、親の責任といった文字が頭をかすめ、くじけそうになります。
しかし、そんなざわつく心を収めてくれたのは、同病の病気で手術をした子ども達とその母親たち。
みんな先輩です。
多い方では、3回~5回と段階的に手術が続きます。
その方たちの声が心に響きました。
「かならず、良くなるから」「3日だけだから、がんばって」
「まだ、1回だけならいいじゃない。大丈夫よ」
そうです。わかっているんですが、やはり、上のお兄ちゃんを亡くしたことも
重なり、どうしても不安になります。
強くなりたい。
願いますが、そう、簡単ではないですね。
しかし、子どもが日ごと元気になるに連れて、私も元気になってきます。
そして、香波の1歳のお誕生日の前日に、退院できました。
この1年間。色んな思いがよぎります。
出産して、事実を知って、落ち込み苦しくなったこと。
でも、子ども達の成長に支えられながら、楽しく、育児をさせてもらっていること。
やっと、というのか、もう、というのか…。
今後は、手術をしたものの、機能回復訓練である言葉の訓練や
歯科的なことも含めて、あと15年ぐらいは、長いスパーンで見ていくとの事です。
手術という大きな山は越えれましたが、まだまだ、先は長いということです。
その度に、親は、一喜一憂しながらでも、ゆっくりですが前に歩いていくのですよね。
私一人ではない。
今回も多くの方に支えていただいて、感謝いたします。
いつか、この感謝の気持ちを他の方にバトンタッチできればと思います。
ご心配頂いたみなさま。
ありがとうございました。母子共に大丈夫です。
この2日間しっかり、食べて、寝ました(笑)
エネルギー充電していますので、また、スタートしますね。
よろしくお願いします。