12月の水彩色えんぴつ教室

ラフランスです。

0812ラフランス
毎年、秋になる少し前から店頭で出回る「ラフランス」
小ぶりのものから大きなものまで、甘くもっちりとした食感がたまりません。
最近では、スーパーでも山形産のものが手に入ります。
さあ、今年最終月は、テーブルの上にある一つのラフランスを描いてみます。

描き方のポイントは、混色によるグレーを作ることからはじめます。
この混色方法は、水彩画でも当たり前のように使っています。
「補色」同士を混ぜると「グレー」ができます。
パレットの中に2色以上の芯先を折って、新しいグレーを作ってみましょう。
塩をまいて、にじみもできました。ラフランス1002

そして、ペーパーは、今回はラングトンを使いました。
コットマンよりも値段は張りますが、水彩紙なので紙の厚さもあり、にじみ効果が楽しめます。
待つこと、待つこと。それが大切です。。。
せっかちさん注意ですよ^^
この混色は、次回も使いますので、お忘れなく。。。

南京ハゼ

家の前は、公園があります。
広さは、じゅうぶんあり、砂場、滑り台、こかげもあるし、ボール遊びもできます。子ども達の間では「木登り公園」というらしく、住宅地の真ん中ですが、にぎわっています。

その脇にある「南京ハゼ」もう30年以上育っているので、高さも十分です。
白い割れた実は、山鳩やつぐみなどの鳥達のえさになっています。
数年前は、紅葉もとてもきれいで、あたり一面の路上が、この落葉で真っ赤なじゅうたんになったのですが、最近では、「落ち葉が困る」という苦情のせいか、直径50センチに育ったハゼを根本から切ってしまいました。また、防犯のために設置された自治会ご自慢の明るい電灯で、葉も勘違いするのか…、葉色が赤や黄に染まらず、その前に落ち葉になって、緑のじゅうたんになっていました。IMG_1842
公園では、そんな姿の南京ハゼですが、まだまだ、この町の中の街路樹にはたくさんあります。
この季節、紅葉で染まった葉は、もう後しばらくで終わりですね。

11月のJTB風景画コース

滋賀県金剛輪寺本堂です。
真っ赤なもみじと対比するように黄色く色づいたカエデを描きます。
この秋は、紅葉の葉っぱの描き方をマスターしてきましたが、最終章になります。
もう、マスターされましたでしょうか?
0811金剛輪寺本堂 

本堂の建物の奥は、杉の木立です。本堂も屋根の一部を描く事で手前のカエデやもみじがことさら鮮やかに見えます。

まず、本堂の屋根の形からスタートです。
手前の木をいれることで、少々、左右対称に描けなくても気になりません。
本堂の後ろに見える杉の木立は、にじみを利用しています。金剛堂004

木々の描き方は、前回と同様。パウダーにした芯先を擦っておいてから、筆先のタッチで仕上げます。最後に、枝を描きます。

11月の水彩色えんぴつ教室 モチーフ

秋の花「菊」です。
名前は「ロリポップ レッド」といいます。
今回は、私のほうで先にデモンストレーションをしてからイメージをつかんでもらって
描くのを開始してもらいます。
0811菊

菊と言えば、一瞬「描けるかしら?」と思われますが、意外に感じがつかめます。
オレンジ001 描くスタートはここからです。
全体に彩色をしておきます。花びらの量感・形状をつかんでおきます。

私も実は、この花のイメージは、野暮ったく思っていました。仏花しか知らなかった。
でも、hananaさんで色んなスタイルの花と出会い、描けば描くほど、この花の魅力にはまってしまいます。
スタイルも球体や花びらが長いもの、花びらの色がリバーシブルになっているもの、形状も色も様々です。スタンダード(1本仕立て)やスプレーあります。
この花は、何といっても色が微妙にレンガ色だったりオレンジだったりします。

今回は、その花の色を掴まえてあげて、「いかに楽しく、楽に描く」がポイントです。
各教室でデモをご覧下さい。

娘のこと

先月の25日に手術も終わり、11月1日、10日間の入院生活を終えて、無事に退院して戻ってきました。
 
小さな体での全身麻酔、手術、点滴、栄養チューブ、抗生剤の投与は、
体力の極限まで使ったようで、術後は、嘔吐と下痢に苦しめられた4日間でした。
笑い顔や、声さえも奪ってしまいました。
彼女の求める要求は、「ベットには居たくない、とにかく、歩け。」
朝夜問わずぐったりとしたわが子を6時間、7時間、バギーに乗せたり、抱き上げて
病室の前の50メートルほどの廊下を何百回、何千回、往復して機嫌を収めます。
歩き通しで、3日間は、さすがにこちらも辛かったです。
思わぬところで、足腰が悲鳴をあげます。
その間、主人の面会時間に仮眠をして、夜に備えるといった具合でした。
そして、予定していた、鼻からの栄養チューブ期間は、あまりにも全身状態が悪いので、
急遽、抜く事になりました。
口から食べる事になるわけですが、そうも上手く行きません。
哺乳瓶もこの日を境にして卒業。
大好きなタオルともお別れ。
口の中を保護するためにや誤って異物を入れないために、両腕にはひじを曲げないようにネットをかぶせます。
もちろん、寝ているときもです。
 
病気は、手術しても治ると聞いています。
しかし、なぜ、このような手術を受けないといけないのか…。
それは、親の責任といった文字が頭をかすめ、くじけそうになります。
 
しかし、そんなざわつく心を収めてくれたのは、同病の病気で手術をした子ども達とその母親たち。
みんな先輩です。
多い方では、3回~5回と段階的に手術が続きます。
その方たちの声が心に響きました。
「かならず、良くなるから」「3日だけだから、がんばって」
「まだ、1回だけならいいじゃない。大丈夫よ」
そうです。わかっているんですが、やはり、上のお兄ちゃんを亡くしたことも
重なり、どうしても不安になります。
 
強くなりたい。
願いますが、そう、簡単ではないですね。
 
しかし、子どもが日ごと元気になるに連れて、私も元気になってきます。
 
そして、香波の1歳のお誕生日の前日に、退院できました。
この1年間。色んな思いがよぎります。
出産して、事実を知って、落ち込み苦しくなったこと。
でも、子ども達の成長に支えられながら、楽しく、育児をさせてもらっていること。
やっと、というのか、もう、というのか…。
 
今後は、手術をしたものの、機能回復訓練である言葉の訓練や
歯科的なことも含めて、あと15年ぐらいは、長いスパーンで見ていくとの事です。
 
手術という大きな山は越えれましたが、まだまだ、先は長いということです。
その度に、親は、一喜一憂しながらでも、ゆっくりですが前に歩いていくのですよね。
 
私一人ではない。
今回も多くの方に支えていただいて、感謝いたします。
いつか、この感謝の気持ちを他の方にバトンタッチできればと思います。
 
ご心配頂いたみなさま。
ありがとうございました。母子共に大丈夫です。
この2日間しっかり、食べて、寝ました(笑)
エネルギー充電していますので、また、スタートしますね。
よろしくお願いします。