昭和レトロで~Nostalgic(長崎路面電車)

今月9月のカレンダーです。長崎路面電車です。
昭和レトロな雰囲気で描いています。
最近では、昭和の片鱗がどんどん少なくなってきましたね。
我が家は親と同居なので、まだまだ昭和感が家の中に
いっぱいちりばめられています。

火鉢、長持ち、茶箪笥、水屋(みずや)。
処分はしていってるけどまだまだ眠っているものも。。
この水屋は、いわゆる食器棚です。
祖母の代のものであり、日常で使ってました。
「みずや」っていう言い方も普通に昔から言ってたけど、
調べてみたら古い関西特融の名称らしいです。
残念だけどあちこちひずんで、引き出しを引き出すだけでも木くずもたくさん出ているのでお別れしました。

昭和ってなんだか暖かいイメージ。
映画『ALWAYS三丁目の夕日』の色あいのように。
路面電車を描いたときもそんなイメージで描いた作品です。

来月発刊されるウィズたからづかさんの表紙でもあります。


ウィズたからづかさんも2年間、表紙として掲載頂きました。
残すところあと2回。11月と12月の掲載で終わりです。
11月は、宝塚のシーンを描いてみようかと思案しています。

9月水彩色鉛筆 風景画コース「forest blue」

光のきらめきと木陰を描く

森の中を歩いています。
爽やかな空気と木漏れ日を表現します。

point
グリザイユ画法で描きます。
今回使用した色は、120と157。
木立は、メインの色を156を使います。

(使用した色)
120,157,264,104,156,180,138,199

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

9月水彩色鉛筆教室「BETTA」

尾びれを美しく。流しながらのグラデーション

Betta(ベタ)という観賞用の淡水魚です。
色や尾びれの色が美しい魚です。

右上は、ベタのイメージでグラデーションを入れました。
ベタの身体は、水彩色鉛筆で着色をしてから、筆で溶かしています。

point
背景のグラデーションを仕上げてからベタを着色します。

(使用した色)
140,107,115,219,110,109,121,199

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

絵が動き出す!

私の絵が傘とエプロンになりました。

以前より
「絵を使った製品ができないだろうか…」
「絵を飾るだけではなく、何か家で楽しめるものはできないだろうか…」
「そして、アートを身近に感じて欲しい!」
そんな気持ちで、想いを温めていました。

そこで、いつも絵画販売や個展などでお世話になっているART-Sien(アートシエン)の林本さんに相談してみようと思案していた折、ART-Sien側から作品をグッズ化てみないか…。
と言うタイムリーな提案があり、試行錯誤、東奔西走、いよいよご案内が出来る段階まで進めることが出来ました。

デザイン・監修は、私が担当し 完全オリジナルの傘と、2種類の完全オリジナルのエプロンの企画をしました。

「はんなりとバラが華やぐ傘」と 「絵を描く人のために作ったエプロン」 (絵柄2種類)

ようやく形になってきましたので、ご紹介します。
ただし、完全ご予約となります。

1「はんなりとバラが華やぐ傘」
全面にはんなりのタッチで描いた「バラ」が入っています。
華やかな印象でお顔周りも明るくなります。

傘は、持っている人のおしゃれ感や印象に左右されるもの。
まして雨の日は、気分が沈みがちになります。

だからこそ傘は、出来るだけ華やかに!と思っています。
それに傘を選ぶときはたくさん持つものではないので、
選ぶときにも慎重に選んでいます。

また、公民館やお買い物など雨の日のお出かけの際に、
傘立てからひときわ目立つ傘の赤のハンドル部分がポイント。

自分でも間違えず、さっと取り出せます。
人と被ることはありません。

「はんなりとバラが華やぐ傘」

2「絵を描く人のために作ったエプロン」
名前の通り、絵描きが作った絵描きのためのエプロンです。

イチからデザイン画を描き、エプロンの形もオリジナルデザインし、縫製作家さんに依頼し、サンプルや型紙を制作していただきました。
また生地の会社へ出向き、生地選びにもこだわり プリントの仕上がりにも相当無理をお願いしました。

なで肩に私は、エプロンのひもがズルズルと落ちてきてしまうため、
これまでエプロンを新調しても結局どれもNGでした。

「こんな形の理想的なエプロンがあれば良いのに」を、ついに形にし、不便や不快を解消することが出来ました。
より機能的にということで、腰の辺りにタオル掛けベルトも作りました。
手を洗ってもすぐに拭けて便利です。
立ったり座ったり動いても邪魔にならない長さ。
化繊なのでシワになりにくく丈夫で洗濯してもすぐに乾きます。

また、ガーデナーさんにもおすすめです。
お庭の点検に持つのは、はさみだったり、時として薬剤だったりします。
「手が足りないなあ。。」と思ったとき、タオル掛けベルトに引っ掛けておけば両手が空きます。

この数年、コロナ禍で家での食事の機会も増えました。
パッと華やぐエプロンをつけて、気分一新。キッチン仕事やお料理も気分が上がります。
おしゃれな形なので、不意な来客やゴミ出しもエプロン姿のままで素敵です。

絵描きが作った絵描きのためのエプロンは、絵描きだけでなく、色々な人にお届けできればと思っています。

「絵を描く人のために作ったエプロン」


エプロンの1種類は、ウクライナモチーフ(青と黄色の教会柄)で
売り上げの一部は、ウクライナの支援のために寄付します。

8月末頃から9月にかけて、ART-Sienから出張してもらい
各教室に見本品をお持ちしますので、実際お手にとってご覧ください。

8月水彩色鉛筆 風景画コース「里山そばの花畑」

塩で描くそばの花畑

杉木立に抱かれ、里山にある茅葺き屋根の家。
その目の前には、そば畑が広がり、そばの花が咲いています。

杉木立は、タイミングを狙って、にじみで杉を入れていきます。
そばの花は、塩を使います。
今回は、食卓塩で花を描きます。

point
木立は、混色です。
120と157と264を使います。

塩は、あえて食卓塩。
赤いキャップが目印の細かい粒子の塩です。
さらさらしているので、撒きすぎに気をつけます。

(使用した色)
140,120,264,157,274,199,184,112,158
食卓塩

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

8月水彩色鉛筆教室「island」

波打ち際の白波は、ローソクで描く

夏と言えば!!island。南の島を描きます。

波打ち際は、白い部分です。泡がはじけています。
あらかじめ、その部分にめがけて、ロウソクを塗っておきます。
後から入れた色は、ロウがはじき波間の雰囲気になります。

不透明の白で、仕上げします。
波しぶきをエアパッキンで、入れます。

point
ロウソクの塗りすぎにご注意ください。
後からは、はがせません。

仕上げの白は、こちらでも乗せます。
エアパッキンでスタンプしています。

(使用した色)
152,110,151,268,130,180,156,264,233,274,172
エアパッキン
ロウソク(あれば)
不透明の水彩(ガッシュ)白(こちらでもご用意します)
※胡粉を使いました。

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

8月19日(金)オンライン講座「輝きの朝を描く」


8月のオンライン講座です。
お申し込みはこちらです。


キラキラと輝く水辺と木立を描きます。

今週8月19日金曜日に、オンライン講座があります。
元々のモチーフは、水彩で描いていますが、
こちらを水彩色鉛筆で描きます。

オンライン講座では、絵の工程だけでなく
小道具などの話もしているので
参加された方に大好評を頂いています。

作業している手元を見れてよかった。
詳しくマスキングインクの話が聞けた。

など、お声を頂戴しています。
初心者の方にもご参加頂いていますので、
水彩色鉛筆が初めての方も安心してください。

また、タイムリーに質問を頂いて回答をしています。
ぜひ、ご参加ください。


お盆の時期ですが、皆様いかがお過ごしですか?
日々の教室の準備をしながら秋の個展の準備にかかっています。

体力が、ほどほどあるようで、何とか堪えていますよ~。
個展のお知らせはもうすぐできると思います。

しばらくお待ちください。

8月水彩色鉛筆 風景画コース「ドブロヴニク」

グラデーションで描く空と海

クロアチアのドブロヴニクの海です。

グラデーションで空と海を描きます。
木々も家も日に照らされて、ピンク色に染まっています。

今回の空は、グラデーションに加えてたなびく雲も入れます。
水分の状態を見極めて、グレーを筆に取り入れていきます。

point
グラデーションを上手にするためには、コツがいります。
テクニックもさることながら、まずは、使い道具の準備をしましょう。

新聞紙。
使う色。
スケッチブックの表紙の折山。

すべて準備が整わなければ、グラデーションはうまくいきません。
詳しくは、教室で。

(使用した色)
107,127,123,120,249,274,247,157,264,112,125

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

8月水彩色鉛筆教室「クラムボンはわらったよ」

「しゃぼん」で描く背景

課題は人物画ですが、後ろ姿で描きます。
そして今回は背景を楽しんで頂きます。

クラムボンを作ります。
クローズアップです。 

「クラムボン」の正体は、シャボンで描いた泡です。
クラゲにも見えたのですが、
ここは、誰もが知っている、でも正体は知らない「クラムボン」ということに。。。
宮沢賢治の「やまなし」からイメージしました。

宮澤賢治「やまなし」より引用

二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳はねてわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
 上の方や横の方は、青くくらく鋼のように見えます。
そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
『クラムボンはわらっていたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『それならなぜクラムボンはわらったの。』
『知らない。』

つぶつぶ泡が流れて行きます。

モデルさんの女の子が、ズンズン歩いていく後姿がかわいくて、
物語と重ねて描きました。

あなたのところに「クラムボン」は、やって来てくれるかな?
泡立て上手にしてください。

夏の日、お部屋の中で、楽しくお過ごしください。

point
シャボン水は、こちらで用意します。
紙コップ・ストローがあればお持ちください。


(使用した色)
102,174,120,119,125,127,182(268),132,110,136,177,199
紙コップ・ストロー
紙やすり

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記

7月水彩色鉛筆 風景画コース「クルカ国立公園」

陰影を先に描くグリザイユ画法

グリザイユ画法で描く滝と川の風景です。

グリザイユ画法とは、
あらかじめ影にあたる場所を濃い色で着色します。
その影も濃淡をつけながら描きます。
白黒の絵を描くようなイメージです。
そうすることで、あとから色味を加えるだけで立体的に見えるという画法です。

その後、緑や屋根の色などそれぞれの色味を上から重ねていきます。

point
ベースの色は157番ダークインディゴだけでもいいですし、
こちらは、青を加え混色しています。

(使用した色)
157,110,278,205,154,171,199,191,120,275,234,156

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆 色番号表記