神さまからの伝言

「休め」
神さまからそう言われたのか…。
予定していたキャンプには急遽キャンセルになった。

12日。早朝から粗大ゴミを出すために積荷の準備をしていたパパ。
血相を変えて、戻ってきたのは、ホンの5分もたっていなかった。
「やったかもしれない…」
持病のヘルニアが爆発して、変な腰の感覚とともに動けなくなってしまった。
ギックリ腰になってしまった。
慌てて、パパの代役を受け、その日は持ち込み粗大ごみは、310キロとかさばり
これも家のアカを整理したようだった。

腰痛もいつもの事と思いきや顔色も悪く、時間が経過するごとに陰気になっていく。
苦渋の決断。中止しよう。
連休の予定は、見事空白になった。
一番辛いのはパパだけど、娘も私も楽しみにしていた休暇なのに!持病ならばその不容易さに腹立たしく、思いをぶつけた。

家族の和が乱れたとき。
「我」がニョキリとでてきた。じぶんさえよければいいのか?でも押さえられない感情だった。
言い合う夫婦の横で、娘が黙って、走っていき泣いていた。
「けんかしないで!!」
イヤイヤ。喧嘩ではない「意見交換の場所」だったが、お互い、若干思いが強かったか。
娘の前では見せた事はなかったが、今回は、3人の問題だと加えて話していた。

そして、310キロの「ゴミ」は、310キロ分の思い出を捨てにいくことだ。
ほとんどが、父母の使っていない30年ほど前の物品。
古いベット・テーブルや電気暖炉など。その中に愛用の私のぬいぐるみもある。
さすが、実家ならではの物品たち。しかし、使わなければ意味はない。
巨大な焼却炉を目前にして思い出のモノたちが次々と飲み込まれていった。
モノに物語があり、いのちもある。
買う前に捨てることを意識するきっかけをつくってくれた日だった。

何もなければ気がつかないこと。感じない気持ち。
神さまから色んなことをちょっと伝言されたようだった。

今回はお預け。でもまた仕切りなおしするから。

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